-Summary-
【入館料】
大人1,200円
高・大学生800円
小・中学生500円
【概要】
14名の想像力が生み出す未知の動物たちと、美術館で出会う
現代を生きる私たちにとって、動物はどういった存在なのでしょうか。人類が歩んできた歴史を振り返ってみると、動物は大切な家族や友として、生命を脅かす危険な敵として、人知を超えた聖なる神やその使いとして、いつでも人とともにありました。また精神の営みだけでなく、狩猟や農耕、畜産といった生の営みにおいても、動物は欠かすことができない特別な存在であり続けています。しかし、そうして育まれてきた関係が、いつの時代も調和に満ちていたとは限りません。むしろ現代では、文明や科学技術の発達がもたらした生態系への影響によって、人間と動物のつながりは失われながら錯綜しています。
展覧会「生きとし生けるもの」では、動物をテーマとした14名のアーティストによる多様な作品表現を通じて、現代の人間と動物の複雑な関係を見つめ直していきます。絵画や彫刻、写真、映像、マンガ、詩など、人間の想像力が生み出す未知の動物たちとの出会いが、美術館で待っていることでしょう。作品がもつ生命の力強さや躍動は、人間社会が動物を隔てていた規範や固定観念を解きほどき、今一度つながるための手がかりとなるかもしれません。
生きとし生けるものすべてが等しく宿している、生のかけがえのなさ。人間社会と自然、日常と幻想の境界を飛び越え、軽やかに行き来する動物たちは生命の連鎖と生の根源的な価値を、私たちに気づかせてくれることでしょう。
【出典】
淺井裕介、新居幸治(Eatable of Many Orders)、イケムラレイコ、小林正人、管啓次郎、染谷悠子、高木正勝、中谷ミチコ、西島大介、橋本雅也、三沢厚彦、宮崎学、ミロコマチコ、ムラタ有子