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今、世界が注目し始めたレバノン生まれの劇作家ワジディ・ムワワドの作品を、日本の若手演出家として活躍めざましい上村聡史が演出する。『炎』はベイルートで内戦を経験し亡命を果たした作者ならではの視点から、封印されていた自らの家族のルーツを解き明かしていくサスペンスフルな衝撃作。我が子を思い続ける母親の大きな愛情が描かれる。『灼熱の魂』(邦題)というタイトルで映画化もされ、2011年度のアカデミー賞外国映画賞にノミネートの他、ヴェネチアやトロントをはじめ各国の映画賞に輝く折り紙付きの戯曲は、現代劇でありながら、どこかギリシャ悲劇の『オイディプス王』を彷彿とさせる不思議な魅力に満ちあふれている。
内乱の混乱の中で貫き通された母子の絆に、この衝撃作『炎』を通して、ぜひ遭遇してください。
引用:https://setagaya-pt.jp/theater_info/2014/09/post_370.html