-Summary-
第3回東京ミドルシアター・フェスティバル
世界が混沌と激動のさなかにあるとき、日本だけが安泰であることはできない。世界の古典演劇が現代化の波にさらわれているときに、イプセンだけが安穏としていることはできない。古典と現代の接点であったイプセン劇の現代的上演は、われわれの社会的立場と演劇的思考を如実に示すものとなる。
三回目となる今回のイプセン演劇祭は、現代の社会問題を直視する「人民の敵」と現代人の不安を抉り出す「ヘッダ・ガブラー」に焦点を合わせたヨーロッパと日本の最新鋭のイプセン舞台の組み合わせとなった。これは、世界の「イプセンの現在」を見せると同時に、日本の演劇界に大いなる示唆を与えるものとなるに違いない。
毛利三彌
【料金】
4500円~
入場無料のシンポジウムもあります。